事例集

着物は手入れさえきちんとしていれば孫の代まで着れるものですが
母、子また祖母、孫に引き継ぐときに寸法がそのままで着れるとは限りません。
しかし着物は洋服にはない仕立直しが出来るという素晴らしい利点があります。
そんな事例(ご依頼頂いた直し)をここで紹介出来ればと思います。

  お母様の着物→娘さん 
 
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これは20年以上前の着物の胴裏です。
表地は大島でシミ、汚れが何箇所かあったものの年数を考えればかなり綺麗な生地でした。 
 しかし・・・
胴裏がこのような状態に(汗;

これは昔の胴裏には新品の状態のものに「のり」がしわ伸ばしのため使用されており、それが汗や経年変化でこのような変質を起こしてしまうようです。
同じ絹であるはずの八掛は色あせ、シミもなくとても綺麗でした。
ご本人様からは「身長が母よりあるため身丈と裄を胴裏交換と合わせてしたい」という事でしたので
着物が到着後早速、裄がご指定の寸法に出来るかどうかを確認するのに袖付を開こうとした所・・・
糸が引っ張ると「ぷちぷち」と切れてしまうようになっていました。
経年変化で糸が朽ちて脆くなっていたようで、結局このままでは着れないのと、身丈と裄を直していたらお直し代金が御仕立代金と同程度となるため、プラス洗張り代金を追加し御仕立直しが良いだろうとご提案致しました。

お客様の方から、洗張り→仕立でお願いしますとお返事を頂き3週間後、仕立て上がりが帰ってきたので皆で見たのですが、表地が元々綺麗だったのもあるのですが洗張りで更に綺麗になり、胴裏も新品に換えましたので見違える程良くなっていました。
お客様も大変満足されたようでお礼のお電話を頂き、更にもう一枚ご依頼を頂きました。







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